彼ら往くは西の荒野、我ら往くは妄想の海〜ツキアイゲノム2における、淑ドリスタッフのキャラクター分析〜文責:眠林@「淑女のためのドリーム製作委員会」代表 | ||||||||||||||||||||||||||||
2003年、6月下旬の事である。 我々「淑女のためのドリーム製作委員会」スタッフ一同全員に関して因縁浅からぬ「えれな」こと、サイト「リップサービス」の八重嬢が、ある非常に興味深いネタを提供してくれた。「キャラミル研究所 ツキアイゲノム2」というのがそれである。 今回は、その「ツキアイゲノム2」における各スタッフの結果を、サイト「臥待月の夢」発足運営上の状況と合わせて、多角的に分析してみたいと思う。 まず、各スタッフ個々人の結果をご覧頂きたい。
以上の結果を踏まえて、以下のように分析してみた。 ● 「表」の結果についての考察 ● 着目すべきは、彩都・wwr・波水の3人に共通する「クール」である。 この「クール」という表ゲノムについてはキャラミル研究所のサイトにて、このように解説されている。 『私は私、ヒトはヒト。自分だけの世界観を持つ人です。「みんなと同じ」であることに価値を感じず、自分の個性/信念に基づいて行動します。ある意味、オトナ。』 臥待月の中で、書き上げたドリームの総文章量1.2位を争う、彩都&wwrの醸し出すこの「クール」さが、臥待月特有の「我が道を行く」雰囲気を作り出しているといえよう。当サイトに掲載されている小説の殆どが、所謂世間一般的な「ドリーム小説」の中では、些か、いや相当「外れ」の方にあると言う事は、世論全てに問うたわけではないが少なくともスタッフ内では全員意見の一致する所である。更に、臥待月発足時から実は虎視眈々と我々を見守り(笑)、1年の静観期間を経た後に勇気ある参入宣言をした(更笑)、波水の「クール」さも、注目に値する。 そして、このメンバーに、「正直で嘘がつけず気の合う人には語りの尽きない@スロウ」Mを加えたスタッフの先頭に、「俺の話を聞け〜〜!@ホット」な委員長眠林が立つ。 つまり、「臥待月の夢」とは、みんな自分の書きたいことしか書かず、ヒロイン設定もお互いに付かず離れず矛盾を来たさず、良く言えばオトナ、悪く言えばめいめい勝手な方向へ暴走するサイトなのである。 更に興味深いのは、この「喫煙組」担当+波水と言う、「クール」の組み合わせ、しかも、wwrのみは喫煙者ではないのだが、彩都と波水は、自身も喫煙者だと言う所である。観世音菩薩をして「悪ガキ2人」と言わしめた、三蔵、悟浄に対するヒロイン担当2人。更に、傍観者として自由に桃源郷を闊歩するヒロイン担当。“煙草”というアイテムや、“喫煙者”という存在が近年晒されている状況を鑑みても、大勢の流れに敢えて逆らい、果敢に傲慢に我が道を行く人物と因縁浅からぬのは当然の事ともいえよう。 ● 「裏」の結果についての考察 ● 臥待月スタッフの分析に先立って、まず、この「裏ゲノム」について、少し詳細に認識しておいて頂きたい。 この「裏ゲノム」は、以下の3つのユニットから構成される。
と、言う訳で、まず「着想ユニット」に注目してみよう。 最多因子の「ピュア」に対して、委員長の「ワイルド」、波水の「ナイト」が対照的である。 委員会発足の経緯(スタッフルーム「発足秘話」参照)からも裏付けられるように、「行け行けイェーイ」な眠林の暴走に、「みんなであははうふふ」的な初期スタッフが賛同し、後日、「仲間の期待を無視しきれなくなった」波水が参加したという図式が、容易に導き出せる。 次に、「能動ユニット」である。 これは、前出より『物事(サイト)の実現や維持に向けての働きかけ』の特徴をあらわすのだが、これもご覧の通りに奇麗に分かれている。 『運営部隊』とも言える、委員長・総務部長コンビが、「キャプテン」。 実際に、スタッフチャット出現率、常時の業務連絡の多さにおいては、この2人がダントツであり、「チームを作り、牽引していく」因子を持つが故、自然に収まったポジションといえる。 次に『執筆担当』とも言える、M・wwrの「インスペクター」。 「書いて♪」「うん」(即答)とばかりに溢れ出るMの持ちネタと構想の量はスタッフ随一であり、また、ここをご覧の方々ならご存知の通りwwrの匂うように醸し出す文章表現力は前ジャンルからの折り紙付きである。運営面でも、両者とも良き「どーなのよ」的意見者として、実務を補佐してくれる。 以上発足時メンバーに、「ジェネラル」波水が加えられる。 真の意味での「カリスマ」を持つ彼女が、「真打登場!」とばかりに参入するところが、象徴的である。そして、「なんか偉そう」なこの因子を持つ彼女に(もとから「総統」だから偉いのは当然←謎)、「どこまでもついていきます」と言って貰えるからこそ、委員長にはどーにか箔がつくのである。(スタッフルーム「メンバー紹介」参照) 最後に、「判断ユニット」を見てみよう。 これはもお、一目瞭然で判りやすいのだが、委員長眠林が「リアリスト」、他メンバーは全て「フィーリング」である。 つまり、サイト発足時の「着想」において「行け行けイェーイ」であった委員長は、運営上の決定事項においてはカタブツに冷静にドライに判断を下している事が伺える(そーだったのか…←自分)。しかし、そういう要素だけでは「面白い事が最重要事項」の同人サイトの運営は立ち行かない。この委員長を取り巻くスタッフが、「気持ち」とか「カン」とか「勢い」で、提案をしたり意見を交わしたり物を書いたりしてくれるからこそ、面白可笑しく和気藹々とめいめいお互い自分勝手に暴走するサイト運営が出来るのである。 ――余談ながら、何に於いても「長」の役目というものはどこまで行っても所詮「裏方」であり、企画したり推進したり運営したりする実務はスタッフにお任せして完全に調整役に徹する事こそ、「長」の在るべき姿であり幸せであるというのが委員長の持論である。(その割には目立ちたがりであるという突っ込みはこの際横に置いておく)―― このように、「リアリストの委員長を取り巻く、フィーリングスタッフ達」という図式が、臥待月に於いて、理想的な役割分担を呈しているといっても過言ではないものと思われる。有り難い事である。 以上、臥待月スタッフの「キャラミル研究所 ツキアイゲノム2」の結果を、発足時・運営・執筆等の状況と絡めて分析してみた。 筆者はこれらの結果のみを一見した時から、「何と特徴的な結果が出たものか」と驚いていたのだが、総括してみると、ご覧のようにこの「臥待月の夢」の運営機関「淑女のためのドリーム製作委員会」5人の「ツキアイゲノム」は、非常に良好に機能し影響しあっていると結論付けられる。 「臥待月の夢」と言うサイトは、我々の前ジャンルからの付き合いの長さや、普段の気心の知れ具合だけでなく、こう言った内面的な部分が合致したり補完しあって支えられているらしい。 やはり、どちらに居わしますかは判らないが「ドリームの神様」の思し召しがどこかでこっそり働いているように感じてしまうのは、私だけでは無いに違いない。 その尊い(?)御方が掲げる星(??)に向かって、我々は今日も荒波逆巻くドリームの海を邁進して行くのである。(その割には、妙に船上はまったりしている) こんな船を訪れてくださるお客様各位に御礼申し上げると共に、スタッフ一同に「そーゆーわけでまだまだ宜しく♪」と宣言しておいてから、筆を置くものとする。 御精読有難うございました。 【附記】 文中、「キャラミル研究所」様より文章を転載した箇所がございますが、著作権法上にて定義される「引用」の範囲内です。 (参考)文化庁ページ「著作権〜新たな文化のパスワード〜」 http://www.bunka.go.jp/8/2/VIII-2-C.html (2003.8.8 掲載)
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