《作者注釈》
中国武術で一般に使われるのは、「単剣(たんけん)」と呼ばれる片手剣が主流です。
西洋のバスタードソード等のように、両手で扱うべく柄や剣身(刃)を長く造ったものは、「双手剣(そうしゅけん)」と呼んで区別します。
(因みに、この「単剣」を両手に一本ずつ持つと、「双剣(そうけん)」と呼ばれます)

で、中華剣には大概、剣首(柄の一番端っこ、と思って下さい)に「剣穂」と呼ばれる飾り紐と房が付いております。
(尚、本文中では「剣首」は、敢えて「柄頭」と表記しました。判り難いかと思ったんで)
ヒロインの持つ魔剣『千尋(せんじん)』は、単剣の中でも「長穂剣(ちょうすいけん)」という種類に属するのですが、この「剣穂」が剣本体と同じ長さ、もしくは剣本体より少し長めのものが、こう呼ばれます。(剣穂の短い剣は「単穂剣」と呼ばれます)
この「長穂剣」の戦法の一つに、今回ヒロインが行ったように、穂の端を持って剣を投げつけ、そのあと穂を引き、剣を手に戻す――という飛び道具的な使い方があるのです。

いまいちいい加減な説明ですが、本文中での戦闘シーンのイメージが、これで伝わりますでしょうか?(汗)
……とはいえ、所詮はアマチュア文書きのいー加減なにわか知識ですので、中国武術にお詳しい方、どうかあまり突っ込まないで下さいね。(汗汗汗)



by 彩都@三蔵ページ担当


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