こうして私はドリ書きとなった〜眠林@八戒担当の嗜好を規準とした視点による、極めて自己中心的な猪八戒についてのキャラ考察〜 | |||||
文責:眠林(八戒・天蓬ページ担当) | |||||
はじめに ||
悟浄篇 ||
悟空篇 ||
三蔵篇 ||
八戒篇 ||
傍観者篇 | |||||
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1.序論 未だ私が最遊記を知らなかった頃、某くらぶの友人Aさんに「ねむりんさんは絶対にハマるから」と言われたのも、八戒の存在ゆえである。そして、彼女の予測どおりになったのは今更言うまでもない。 それほど、「最」遊記における猪八戒というキャラクターは、私と付き合いの深い人間なら、ほぼ間違いなく「あなたのお気に入りはこの人でしょう!」と言い当てられるほど、私のツボのど真ん中に居る男性である。そこで今回は、(自分勝手なことに)私の萌えポイントを中心に語りつつ、猪八戒という人物について掘り下げていく事を試みてみよう。 2−1.「眼鏡」 これを語らずして、私の人生は語れないというくらいの重要事項である。 私の眼鏡フェチ歴は30年を下らない。幼稚園の時に、フィン●ー5のアキ●君に惚れこんで以来、ずっとそうなのだ。(ああっ、年が…) 峰倉先生も仰っていらしたが、 『自分との間に1枚壁を作られたような、、その向こうに踏み込めないようなほんの少しの「遠さ」』が、良いのである。 ある人が、「眼鏡は時々かけるほうが萌える」と書いていたのを見て、そういう意見もあるのかと思ったものだが、私にとっては、「眼鏡」は、そのキャラの顔の一部である。「眼鏡をとったら美形」と言うのは、眼鏡の魅力ではない。レンズを通して刺す眼差しこそが、百万の言葉よりも語るものがあるのである。いや勿論八戒は、眼鏡をとっても美形であるが。 2−2.「頭脳派」 「眼鏡」が、肉体的外見的なポイントだとしたら、こちらは精神的内面的なポイントであり、相互に関わり合い補完しあうものといえる。 考えるよりも先に体が動くと言うキャラクターの魅力も充分認める所であるが、体の動作の前に脳味噌が思い悩み逡巡するあまり、結局なあぁぁんにも出来ないケースまで含めて、私は頭脳優先派が好きだ。「考える男」は、魅力的である。 有用無用(←ポイント)全て合わせて有り余る知識も良い。薀蓄を垂れも大歓迎。知識というものは、得ようと思って蓄積出来るものではなく、「知識を得ること」そのものを喜びとする者に集約していくものであるが、この辺りは「八戒」と言うより「天蓬」の方に、より色濃く描かれている事と考えられる。 「筋肉まで脳味噌が詰まっている」と言われるような(笑)キャラクターの、比較的、否定的な部分が八戒に、肯定的な部分が天蓬に、それぞれ現れている所は、興味深い事と言えよう。 2−3.「女性の存在」 はっきり言って、「女に対して必死になれない男なんぞ、良い男とはいえない」と言うのが、私の持論である。 「BASTERD!」のダークシュナイダー然り、「ワンピース」のゾロ然り、「ベルセルク」のセルピコ、「パトレイバー」の進士幹泰、「柳沢教授」のヒロミツくん。ある特定の女性が絡む男性キャラクターは、総じて魅力的である。(何人かについて異論があるかもしれないが、私にとって彼らはみーんな男らしく魅力的なキャラである――爆) よって、1人の女性のために千の命を奪い、自分自身をも捨ててしまった彼の過去は、私にとっての「猪八戒」のキャラクターとも不可分のものである。勿論、その要因となった「花喃」と言う女性も、彼の極めて大きな構成要素である。花喃の存在なくして、八戒は語れない。花喃の存在しない「猪八戒」など、クリープを入れないコーヒー並みに薄っぺらいただのニコニコおにーさんである。 2−4.「笑顔」 前項で、「ただのニコニコおにーさん」等と書いてしまったが、この「ニコニコ」の部分も、敢えて否定するものではない。 普段から微笑み顔が常態の八戒であるが、その微笑み具合が実に千差万別であり、「優しい微笑み」から「自嘲の笑み」「呆れ笑い」「営業スマイル」まで何でも取り揃えてございますな所も、彼の魅力である。更に最近は、心から破顔する八戒の顔がしばしば見られるようになり、(賛否両論あれど、私は)ファンとして、やはり嬉しい。加えて、いつも笑っているからこそ、時折見せる所謂「マジ顔」が際立つのも、ご存知の通りである。 そして、常時にこにこしているからでは彼は根っから幸せなのかというと、前述の通り全くもってそんな事はない所が、あの「笑顔」を更に奥の深いものにしている。普段からにこにこしていて滅多に表情を崩さない人という事は、内心何を考えていても笑っていられる。裏を返せば、激怒していようとも悲哀のどん底にいようとも人前では笑っていられたりするのである。こんな怖い人間は居るまい。…………で、その怖いところがイイのである。 2−5.「対等な関係」 これは、ドリームを書く上での私の基本姿勢にも関わるのだが、「他者と対等な関係を築いているキャラ」も、私のツボである。 銀英伝の双璧。「星矢」のミロとカミュ。「トルーパー」の天空光輪。「サイバーフォーミュラ」のグーハー。「ワンピ」のゾロサン。……そろそろヤバくなってきたのでこれ以上列挙しないが(殴)、このように「並び称される二者」の一翼をなす(若しくはその両者の)キャラクターが、私は大好きである。 刎頚の友を持つ男性は、持たぬ男よりも魅力的なのは自明の理である。(前出のコンビが全て「刎頚の友」なのかどうかは、この際置いておく) 更に、似た物同士よりは、対照的なコンビの方が格好良かったりもする。加えて、あくまで「対等」なのであって、何らかの固定した上下関係が生じるコンビには、今一萌えられない。(状況に応じて逆転は良し♪)と、言う訳で、最遊記に於いて八戒と対を為す相手は、やっぱりオーソドックスに悟浄であると私は考える。好対照の名コンビだ。 そして、聡明なる読者諸嬢のお察しの通り、私は所謂「や●い」についても15年来の愛読者である。「リ●」と言う言葉がポピュラーになる遥か前から、「●バ推奨」だった訳である。……爆 3.考察と結論 このように、猪八戒と言うキャラクターがが持つ特徴の殆どが、私を引き寄せたと言っても過言ではないのである。 勿論、この5つの要素だけが、私の萌えポイントと言う訳ではなく、今まで惚れ込んだキャラクターの中にはイレギュラーなものは多々あるのだが、ここまで定番を網羅している事は稀である。 巷で「最」遊記を否定的に評する時に、しばしば「狙っている」という言われ方をされる事はご存知の通りだが、ここまで私1人を狙っているんじゃないかというキャラ設定をされて嵌らずにいられようか。峰倉先生、私を喜ばせても何にも出てきません。……いや、貴女の御目に留まるような物は。 (そーでないものは、何かと出てきましたけど) もし、何方かが私に「貴女にとって八戒の魅力は何ですか?」と聞かれることがあっても、一言で言う事は難しい。強いて言えば、上記の5点に何がしかの追加点を列挙するくらいが限界だろう。しかし、彼に惚れ込んで、ドリーム小説を書くまでに至った私の心情は、はっきりとシンプルに主張する事が出来る。 私は、彼に愛されたいが為にドリームを書いているのではない。 私が、彼を愛したくて、ドリーム小説を書くのである。 4.補足(または2−6) 結論らしいところが出た所で終わりにするべきだったのかもしれないが、これだけは言いたくて補足とする。 場合によっては「原作キャラクター」とは別物であるというお叱りを受けるかもしれないが、私にとっては次の事実も無視できない。 声が石田彰。 御免なさい。石田さん。貴方のお声も私は深く深く深く愛しております。 (2002.9.27 掲載)
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