眠林いいんちょの、偏った妄想麻雀講座。文責:眠林 |
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1.基本篇 || 2.八戒篇 || 3.悟浄篇 || 4.悟空篇 || 5.三蔵篇 || 6.考察+まとめ |
5.三蔵篇
さて、ついに三蔵の「国士無双(こくしむそう)」です。 「国士無双」と言うのは、東、南、西、北、白、發、中、索子(ソーズ)の1と9、万子(マンズ)の1と9、筒子 の1と9、の13枚を揃え、この中のどれか1つが2枚組の「頭」にする役です。…え――、この説明でわか んなかったら、9巻54ページの2コマ目をごらんください。…これです。(爆) 何しろ「国士無双」は、(当然と言えば当然ですが)このパターンしかありえません。更に「役満」(>>基本編参照)です。この種類の牌をこういう風に集めれば、自動的に32000点もらえる訳です。 自動的、とかほざいてしまいましたが、そうそう簡単に出来る役ではありません。なんたって、「役満」です。麻雀最強の役です。麻雀ある程度打ってる人でも、「これこれの役満なら上がったことがある」と言う言い方をするくらいです。言っときますが、私はまだありません。(この辺に実力とキャリアが露呈する …) 人によって違うと思いますが、普通に打ってて1年に1回、2回、上がれるくらいだとか。それっくらい「レア」な手です。 更に、「国士無双」と言う役満は、役満の中でもある意味「掟やぶり」な役満です。 前述の通り、麻雀は牌を「3個で1組」にして役を作っていくことを基本とします。 例外は2つだけ。悟空が一回(又はそれ以上)上がっている「七対子(チートイツ)」と、この「国士無双」だけです。つまり、普通に「3個1組」で考えていては、絶対に「国士」は作れないわけです。 つまり、数ある役満の中でも、特に「国士無双」を狙う時だけはセオリーを捨てる必要があるのです。ほぼ最初から『国士で上がる!!』と、決めていないと絶対に上がれない役満なのです。 言い換えれば『狙ってこそ上がる役満』とも、言えます。 (余談ながら、「七対子」は、手牌の流れによっては、途中から狙えることもありますが、「国士」は、ほぼ無理です) 但し、リスクも多い手です。 「セオリー外」な為、13種類集まらなかったら、なーーんの役にもなりません。もしこの局が流れれば、ほぼ確実にノーテン(ポーカーなんかの「ブタ」と思ってください)です。 逃げやすいかもしれないけど、振り込んじゃったら高めになりやすいと思うし。あと、狙ってることが他人にばれやすいそうです。………あの時、リーチかけた八戒だけ笑ってなかったのは、「国士狙ってる」って判ってたんじゃないでしょうか(←贔屓目)。あ、悟浄は判ってても笑ってるかも。(笑) 因みに、昔、月に1回ペースで役満を上がり、「国士と四暗刻の○○」と呼ばれて嫌がられた(笑)、私の旦那の話では、 「10枚までは配牌とツモで普通に引いてこれるが、その後が大変。『流れを読む』のと『意地でつっぱる』のと、両方を保つ精神力が必要」 とか。 でも、「上がる時は、何故か吸い寄せるように狙った牌を引いてくる」んだそうです。 と、言うわけで、あのシーンを検証すると、
…………………………。 流石です。人間のくせに人間技じゃない「俺様」っぷり(彩都@三蔵担当談……笑)です。 冷静に考えると、普通こんなことされたら、現実味が無くなって「所詮マンガ」って気がしてしまうはずなのに、貴方がやらかして下さった時、あまりのかっこよさに爆発すると同時に、あまりの貴方らしさに深ーーく納得した事を良く覚えております。凄いです、三蔵様♪。 ついでに、「国士無双」と言う言葉そのものも、調べてみてください。ちょっと大きい辞書(広辞苑など)には、載っている筈です。ほーーら、三蔵様が役満上がるなら、やっぱりこれがお似合いです。 更に蛇足ですが、あれは、悟浄が「親倍満」で上がった後の回なので、引き続き悟浄が「親」だったと思われます。と、言うことは、「役満門前ツモ上がり」なら、負けた方は親が16000点、子が8000点、払うことになります。 つまり、三蔵が「国士」上がって、一番点数払わされたのは、悟浄なんですね。(大笑) |
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